続いて・・・
5)「アトピー性皮膚炎」
講師:中原 剛士先生(九州大学大学院医学研究院・医学部 皮膚科体表感知学 准教授)



増悪・寛解を繰り返す!
そういうものなんですよねぇ〜。

弊社もお客様から「病院に通っても良くならない。。。」とよく聞きますが治療の後でも
増悪の周期が来るからでしょう。
下手な病院と思って別の病院へ別の病院へと
ドクターショッピングされるけど良い病院になかなか当たらない。。。こういう方は多いです。
しかし、増悪・寛解を繰り返すのがアトピー性皮膚炎ですから勘違いしない様に!
ドクターショッピングよりセカンドオピニオンですよ。




   ↑↑皮膚バリアが壊れている右のイラスト





昔は、小学校や中学に上がる頃には治る。。と言われていたのですが
今では、大きくなっても治らなかったり、大人になってぶり返したり、大人になってから発症
したり…様々です。


痒くても掻かなければ悪化しないのですが・・・手が届くところではそういう訳にも行きません。
ですから爪を短くカットしたり、患部を冷やしてかゆみを抑えたり・・・工夫が必要ですね。







ちょっと見にくいですが、右側の表3 ステロイド外用薬のランク↑↑↑このように
強さのランクはたくさんあります。医師は患者さんによって使い分けています。
ざっくりと「ステロイドは怖い」は、素人考えです。

ずいぶん認知度も上がってきた“フィンガーチップユニット”人差し指の一番先から第1関節に
乗る量で手の平2枚分の範囲を塗る。

赤みが薄くなり痒みが軽減しても自己判断で塗るのをやめない!

塗り薬は、赤くなっている所だけではなく、少し広めに塗る。



入浴後、皮膚がしっとりしている間に塗る!(5分以内)

もう常識になった洗い方です。
直接、石鹸を皮膚に付けるのではなく泡立ててから泡で擦らずに洗う。


今までの定番治療法「リアクティブ療法」は、下のグラフのようになればいいなぁ〜という
考え方でしたが実際には、理想的な経過が望めない事が分かり始めたそうです。

現実には下のグラフのように軽快している期間が延びる経過にはなっていない。。。

という訳で今の考え方は・・・

「リアクティブ療法」から「プロアクティブ療法」へ移行しているそうです。

患者もプロアクティブ療法の意味を理解し処方通り薬を使うことが大事ですね。




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