内容レポート(若ジュニアレポート)


《若ジュニアからこのレポートに関して一言》

1995年から日本アレルギー協会は、石坂公成先生がIgE抗体を発見し、米国のアレルギー学会で発表された2月20日を「アレルギーの日」と制定し、
その前後1週間(毎年2月17日~23日)を「アレルギー週間」として様々な活動を行っています。

今回で27回目のアレルギー週間記念講演会。
アレルギー講習会ということで、今年はいつもと違い、お医者さんと一緒に講習を拝聴できるものでした。
まず、医師も講習を受けている為かいつもより話が難しい!というのが印象的。

また、いつもは専門の先生が6人くらいいて、それぞれ発表していただくスタイルでしたが
今年は、まず『総論』として西間先生がお話をされ、
次に『アトピー性皮膚炎』の専門として中原先生がお話をされ
最後に『アレルギー性鼻炎』の専門として黒野先生がお話をされました。

それぞれの先生が約1時間お話をされます。
中原先生に関しては毎年お話を聞いていますが、、、
途中のお薬のお話や成分によるデータなどあたりからさすがにちんぷんかんぷんといいますか・・(^_^;)
付いていけませんでした。。。
ですので、その部分は今回資料の提示のみとさせてくださいm(__)m

「第27回九州アレルギー講習会」

司会: 西間 三馨 先生 (日本アレルギー協会九州支部長)
司会: 久保 千春 先生 (国立大学法人九州大学 総長)

1)「アレルギー疾患の最近の話題」
 講師:西間 三馨 先生 (独立行政法人 国立病院機構 福岡病院 名誉院長)

2)「アトピー性皮膚炎の最近の話題」
 講師:中原 剛士 先生 (九州大学大学院医学研究院 皮膚科・体表感知学講座 准教授)

3)「アレルギー性鼻炎の最近の話題」
 講師:黒野 祐一 先生 (鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授)


1)「アレルギー疾患の最近の話題
講師:西間 三馨 先生 (独立行政法人 国立病院機構 福岡病院 名誉院長)

今回はまず最近のアレルギーに関する様々な情報を西間先生から説明していただきました。
まずは喘息のお話から・・
むかしに比べて喘息による死亡例というのは減っていたが現在はプラトー状態となっています。
(プラトー=停滞・変化なしの状態)
これは、子供の死亡例は10年に一人くらいとほぼ0となっていますが
高齢者の喘息関連の死がやはりどうしても起こるから、だそうです。

つまり喘息で健康の人たちが死ぬことは少なく、その原因は様々な治療法の確立によるものと考えられます。
ただし、様々な治療法・薬、吸入薬が出てきたものの、これらすべてをすっかりと把握して使い分けできているお医者さんは残念ながらいないのではないか?
というくらい種類が豊富だそうで、患者側からすると驚きでした。


次に食物アレルギーのお話。
食物アレルギーは最近ニュースでもよく聞くようになったように、給食が問題になるほど非常に多くなっています。
しかし、テレビ番組でも取り上げられるような、
『○○を食べたらアナフィラキシーショックとなり、死の危険性も!!』
というようなことは、食物アレルギーでは少ないということで
やはりアナフィラキシーの危険性は蜂や薬物が大きいそうです。

ちなみに、妊娠中のお母さんが、生まれてくる子供が食物アレルギーにならないようにと
自身の食べるものも制限している、という場合があるそうですが、お母さんの食事制限と
生まれてくる子供の食物アレルギーの関連はないそうです。

逆にお母さんの栄養不足になる危険性もあるので、自由に食べることを推奨されています。


○ここからはその他のアレルギーの総論になります。
気になったのは、いろんなアレルギーの種類がありますが、スキンケアはとても大事だということ。
アトピー性皮膚炎の方はもちろん、食物アレルギーの方もそうですし、アレルギーマーチを止める可能性もあるといわれているそうです。





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